こんな私が結婚します

嫁入り前の専業彼女が書く惚気ブログ

にゃんこのおばちゃん

昨日、実家の方に親戚から私と母への香典返しが届いたそうで、先ほど母から連絡がありました。

私の方もやっと気持ちと文章がまとまったので、先週80歳で亡くなった大伯母の話を書きたいと思います。

 

大伯母は昔から猫を飼っていました。1匹や2匹どころではなく、多分10匹以上いたんじゃないかな?だから私は昔からずっと「にゃんこのおばちゃん」と呼んでいました。大人になってからは「にゃんこ」を省略していたけど。笑

 

はじめは野良を何匹か飼っていただけだったんだけど、いつしかおばちゃんの家の前に猫を無断で捨てて行く人が出てきて増えてしまったんだとか。

 

おばちゃんが「勝手に飼っておいていらなくなったら勝手に捨てるのか!お前も散々な目に遭ったな」とカンカンに怒りながら捨てられた猫にエサをあげていたのを何度か見た事があります。

 

おばちゃんはとてもせっかちで厳しい人でした。早口で言葉もキツいので、小さい頃の私は「にゃんこのおばちゃんを怒らせたら怖い」と思って、おばちゃんの前ではまさに借りてきた猫のように大人しくしていました。

 

おばちゃんは、妹である私の祖母と隣同士の家に住んでいたので、私が祖母の家に遊びに行くともれなくおばちゃんと遭遇します(´°ω°`) 

祖母は孫の私にとにかく甘かったので、おばちゃんはよく祖母に「あんたがあんまり甘やかすと馬鹿な子に育つよ!」と怒っていました(´・ω・`;A)笑

 

だけど私が大きくなってきて、いたずらやワガママを言わなくなってくると、おばちゃんは「これでお菓子でも買ってきな」とお小遣いをくれたり、買い物のついでに私に飲ませるジュースやケーキを買ってきてくれたり、実は結構可愛がってくれていました。

 

7年前。祖母が亡くなる直前まで、私と母は生まれ故郷の北海道を離れ、何年も広島県に住んでいました(理由は母の再婚です)。

旅費が高くてあまり北海道に帰れなかったので、ずっと祖母に会っていなかったのですが、体調を崩したと連絡があり急遽地元に帰り、再会した3日後に祖母は亡くなってしまいました。

 

何年も会っていなかったけど、小さい頃は一緒に住んでいた祖母。別々に住み始めても、同じ市内におばちゃんと仲良く隣同士で住んでいる祖母は、会えば必ず私の好物をどっさり買い込んでいて、いつも私の味方でいてくれて、優しくて大好きでした。

それなのに広島に引っ越してから、会えない上に手紙や電話も大してしなかったひどい私。

 

色んな思いが込み上げて、祖母の通夜では人生で一番泣いたと思います。

駆け付けてくれた親戚たちは私に優しく、慰めたり励ましたりしてくれました。

 

そんな中おばちゃんだけは「いつまでも泣いてたって、ばあちゃんが生き返るわけじゃないんだからしっかりしなさい。そんなに泣かれたらばあちゃんだって心配であの世に行けないでしょうが」と叱るのです(´-`)笑

おばちゃんとも数年ぶりに再会して、昔と比べて体は瘦せ細り小さくなったけど、早口で叱りつける「おばちゃん節」は相変わらずでした。

 

それでも、祖母の初七日が過ぎ、四十九日が過ぎ、納骨が終わったあと。

祖母の家の遺品整理も終わって広くなった部屋にやってきたおばちゃんが、「部屋もすっからかんだな。妹いないと寂しくなるなぁ」と呟いて、下を向いた時に少し流れた涙を見たような気がします。

 

そして、私と母が広島を出てまた北海道で暮らす事を決めた時に、「妹の部屋が空いてるからそこに住めばいい、そしたら私も楽しくなるし、家賃は要らないから」(祖母の部屋はおばちゃんが昔大家をやってたアパートなんです)と言ってくれたので、私たちの生活を考えてくれたのと同時に、きっと1人になるのが寂しかったのもあったんだと思います。

ただ、祖母が住んでた家はあまりにも職場から遠かったし、古くて不便だったので、迷いましたが最終的にはお断りする事になって、少し残念そうに「そっかそっか、それもそうだね」と言うおばちゃんを見て心苦しく思った気持ちを今も覚えています。

 

祖母は69歳で亡くなり、4つ上のおばちゃんは当時73歳。そこから7年生きて80歳で亡くなったおばちゃん。

私にとって第2のおばあちゃんもとうとう亡くなってしまいました。

 

亡くなる前から、糖尿病や高血圧があったり、数年前には癌も見つかっていたそうで。あの小さな体に癌の痛みは辛かっただろうな…と思います。

年齢的には早死にという訳ではなかったけど、母から聞いた話では、昔から苦労の多い人で、3人いた子供のうち1人を難病で亡くし、夫を亡くし、最後に妹を亡くし、癌に蝕まれながら、どんな気持ちで旅立って行ったんだろう…そう考えると切ない気持ちになります。

 

お骨を墓の下に納めて、お坊さんがお経をあげ、私や母や親戚たちで手を合わせた時。

先に亡くなった祖母が迎えにきて、「久しぶりだね」と仲良く話しながら天に向かって歩くおばちゃんと祖母の姿を想像して、勝手ながら少し安心して、これでおばちゃんも祖母も寂しくないな、なんて考えながら送り出しました。

 

強くて逞しくて、サバサバしてて不器用でちょっと怖かったおばちゃん。

微笑んだり優しい言葉をかける姿はあまり想像できなくて、どちらかというといつも怒ったように話すイメージが強いおばちゃん。

でも自分の事より人や猫の世話をしている時が一番イキイキしていたおばちゃん。

7年前には、歯がない口でフガフガしながらも私を叱りつけて祖母を一緒に見送ったおばちゃん。

思い返せば本当にいつでもカッコイイおばちゃんでした。

 

おばちゃん、80年間お疲れさまでした。

ありがとう。うちのばあちゃんと、そちらで仲良くやってください。